Zabbixを構築して社内システムを監視しよう
①環境の構築~仮想マシンのインストール ← 本ページ
②Zabbixのインストール
③死活監視設定の追加
④死活監視機器の追加
⑤アラート設定の追加
社内にサーバーやネットワーク機器があるとき、
「形ある物はいつかは壊れる」ことを想定して準備しておく必要があります。
まだ本格的な監視システムを導入していない場合は、
Zabbixというオープンソースソフトウェアを導入するのも1つの手として有効です。
本稿では仮想環境の構築準備から、Zabbix導入後の設定までを一通りご紹介します。
■物理的に準備が必要なモノ
以下の要件を満たすPC
OS:Windows10(推奨:Pro以上)
CPU:4コア以上(推奨:Core iシリーズかつ6コア以上)
メモリ:6GB以上(推奨:8GB以上)
ストレージ:250GB以上(推奨:システム(OS)とは異なるストレージ、かつ500GB以上)
ネットワーク:Ethernetを有するもの
本稿ではHyper-Vを例にしてご紹介しています。
VMwareやVirtualBoxをすでにご利用の場合は適宜読み替えてください。
Windows10 Homeの場合、下記手順1は操作できません。
こちらのサイトを参考にHyper-Vの有効化を行います。
1.コントロールパネルから「Windowsの機能の有効化または無効化」を開く。
続いて「Hyper-V」を選択し、「OK」をクリックします。
インストール後、再起動を求められる場合は再起動します。
2.Rocky Linuxをこちらのリンクからダウンロードします。
Rocky Linux8をダウンロードしてください【rl9は使用不可】
3.スタートメニューより「Hyper-Vマネージャー」を起動します。
5.「新しい仮想ネットワークスイッチ」→「外部」→「仮想スイッチの作成」の順にクリックします。
6.分かりやすい名前を入力し、「外部ネットワーク」のラジオボタンを選択します。
続いて、ネットワークアダプタをお使いのPCの環境に合わせて選択し、「OK」をクリックします。
ネットワークアダプタは一般的に以下のようなものを選択します。
>Intel Ethernet Connection~~~
>Realtek PCIe GBE Family Controller
>Broadcom ~~~ Gigabit Ethernet
8.ウィザードに従い操作を進めます。
分かり易い名前(Zabbixなど)に設定し、
仮想マシンをDドライブなどのシステム(OS)とは異なる場所を選択します。
9.作成された仮想マシンを選択し、「設定」をクリックします。
10.「プロセッサ」項目の「仮想プロセッサの数」を2に設定し、「OK」をクリックします。
11.作成された仮想マシンを選択し、「接続」をクリックします。
12.「起動」をクリックします。
以降、Rocky Linuxバージョン9ではなく、8の画面構成になりますので、
適宜読み替えてください。
13.キーボードのカーソル(矢印)キーを用いて「Install Rocky Linux」を選択し、
Enterキーを押します。
14.ウィザードに従いRocky Linuxをインストールします。
言語を日本語に設定します。
インストール先を選択し、カスタムのラジオボタンを選択、最後に「完了」をクリックします。
「ここをクリックすると自動的に作成します。」をクリックします。
内容を確認し「完了」をクリックします。
※必要に応じて容量などを調整します。
ホスト名を設定し、ネットワークを有効化します。
必要に応じて固定IPアドレスを設定し、「完了」をクリックします。
以下のように各項目を設定し、「インストールの開始」をクリックします。
15.「操作」→「チェックポイント」の順にクリックし、
任意のチェックポイント名を設定後、「はい」をクリックします。
この手順は不用意な操作などによる再インストールの手間を簡略化できるため、
本来は不要な手順ですが本稿では推奨します。
環境構築の事前準備は以上で完了になりますが、
合わせて以下の操作も済ませましょう。
Rocky Linuxへログインし、以下のコマンドを実行します。
dnf update -y
アップデートが完了後、手順15と同じようにチェックポイントを作成しておくと便利です。
なお、チェックポイント名は「アップデート直後」などの分かり易い名前を推奨します。
Zabbixを構築して社内システムを監視しよう
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③死活監視設定の追加
④死活監視機器の追加
⑤アラート設定の追加